~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 ハート型に模られた、虹色の輝きを放つ宝石が鏡越しのジェミーの耳たぶに揺れている。
 その色合いは、夕陽の美しさも相まって、ジェミーの心の中に永遠に埋もれない光として刻まれた。

 ニヤニヤした先帝エディアンの顔が一瞬だけ浮かび、あのタヌキじじいめっ、と憤った後、ジェミーはようやくその意味合いを受け取る。

 だとしたら――。

「え、と……それって」
「先に格好つけさせて欲しかったっていうのが本音だな」

 ルゼはくすりと笑うと、真摯にジェミー向き合い、迷いのない答えを返してくれる。

「ずっとこんな日が来るといいなって思ってた……。僕の方こそ、君のことが大好きだ。これからもそばにいさせてくれますか?」

 目の前でぱちぱちと、色とりどりの花火が爆ぜたみたいだった。
 嬉しい、嬉しい……!
 信じられないくらいの嬉しさが、ジェミーの体に溢れてきて、もうどうしようもない。