手紙を見ていた時の態度もどこへやら。こうなると気恥ずかしさに、今の格好とか心の準備とか、いろいろ気になって小さくなる思いだ。だが、委縮した彼女をルゼは軽く指摘した。
「ううん。それよりもそんな風に畏まらないで、前みたいに話そうよ。呼び名も無理に変えなくていい。もともと王宮でも、近しい人にルゼって呼ばれてたらしいしね」
「そうなの?」
ジェミーに横座りで詰めてもらって、デッキチェアの隣にルゼは腰掛ける。彼の方からそう言ってくれるのなら、遠慮は不要か。いつもの調子を取り戻そうと、ジェミーは大きく息を吸い込み、意識をチェンジして話しかけた。
「じゃあ、ルゼ。これでいいんでしょ? あなた、元気そうなのはなによりだけど、本当ご無沙汰にしてくれたじゃない?」
両腕を組んで、ジェミーがじろっと睨みつけると、彼は困ったような嬉しそうな、なんとも言えない顔で答えてくれる。
「変わらずにいてくれてなにより。それについては手紙の通り謝るしかないな。本当にすまなかった。でもちょっとだけ大目に見てよ。あの日から早速王子にされて、王宮でのルールを叩き込まれるわ、挨拶回りでたらい回しだわ、もう大変さ。兄様たちは相変わらず喧嘩腰だし、周りがウィリアムみたいに気を回してくれるわけじゃないしで、胃が痛くなる毎日だったよ」
「ううん。それよりもそんな風に畏まらないで、前みたいに話そうよ。呼び名も無理に変えなくていい。もともと王宮でも、近しい人にルゼって呼ばれてたらしいしね」
「そうなの?」
ジェミーに横座りで詰めてもらって、デッキチェアの隣にルゼは腰掛ける。彼の方からそう言ってくれるのなら、遠慮は不要か。いつもの調子を取り戻そうと、ジェミーは大きく息を吸い込み、意識をチェンジして話しかけた。
「じゃあ、ルゼ。これでいいんでしょ? あなた、元気そうなのはなによりだけど、本当ご無沙汰にしてくれたじゃない?」
両腕を組んで、ジェミーがじろっと睨みつけると、彼は困ったような嬉しそうな、なんとも言えない顔で答えてくれる。
「変わらずにいてくれてなにより。それについては手紙の通り謝るしかないな。本当にすまなかった。でもちょっとだけ大目に見てよ。あの日から早速王子にされて、王宮でのルールを叩き込まれるわ、挨拶回りでたらい回しだわ、もう大変さ。兄様たちは相変わらず喧嘩腰だし、周りがウィリアムみたいに気を回してくれるわけじゃないしで、胃が痛くなる毎日だったよ」



