「そっかぁ、忘れないでいてくれたんだ。しっかし、遅すぎ! いやいや、こうしてちゃんと手紙はくれたんだし、許してやるか。でもでも、やっぱりひと言くらいはばしっと言って、反省を促してやるべきかしら? う~ん……」
常識的な対応と荒ぶる乙女心に心の秤がぐらんぐらんし、再会した時の対応を頭の中で忙しくシミュレートするジェミーの頭の上から、すっと人影が差す。
「――どっちにしろ、平謝りするしかないと思ってたんだけどな」
「ん……? ミリィ、帰ってきたの? よいしょっと」
そんな声に、寝転んでいたジェミーは反動をつけて体を起こし、放物線を下り始めた眩しい太陽に瞳を細め、後ろを向く。
すると――。
目に入ってきたのはメイド服ではなかった。
王国風のかっちりとした礼装。そしてその上にのる黒髪の、小ぢんまりとした凛々しい顔立ちに、ジェミーは目も口もまん丸に広げ諸手を上げて仰け反るしかない。
「うわぁっ、ルゼ!? じゃない、アルサイド殿下っ!? わわわわっ」
「おっと」
常識的な対応と荒ぶる乙女心に心の秤がぐらんぐらんし、再会した時の対応を頭の中で忙しくシミュレートするジェミーの頭の上から、すっと人影が差す。
「――どっちにしろ、平謝りするしかないと思ってたんだけどな」
「ん……? ミリィ、帰ってきたの? よいしょっと」
そんな声に、寝転んでいたジェミーは反動をつけて体を起こし、放物線を下り始めた眩しい太陽に瞳を細め、後ろを向く。
すると――。
目に入ってきたのはメイド服ではなかった。
王国風のかっちりとした礼装。そしてその上にのる黒髪の、小ぢんまりとした凛々しい顔立ちに、ジェミーは目も口もまん丸に広げ諸手を上げて仰け反るしかない。
「うわぁっ、ルゼ!? じゃない、アルサイド殿下っ!? わわわわっ」
「おっと」



