~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

【親愛なるジェミー・ペリエライツへ

 その節は色々世話になったね。
 長い間連絡が取れなくて。いや、取らずにいて本当にすまなかった。

 うまくは言えないんだけど……あの後、過去の自分を思い出したことや、僕の知るアルサイド殿下なんていなかったこと。そして、実は本当の家族が居たことで、新たな王宮での生活で少しずつ変わっていく自分と、今までの自分をすり合わせしなくてはならなくて。
 それが僕としては結構大変なことだったから、あまり君を付き合わせたくなかったんだ。それに、変わってしまった僕が君にちゃんと受け入れてもらえるのか、そんな怖さもあったしね。そのことについては謝ることしかできない。ごめん……。

 でも、ようやく王宮での暮らしに慣れて、少しずつ周りの人とも打ち解けてきた。
 家族ともちゃんといろんな話をすることができたよ。君との出会いがなかったら、きっと僕は一生あの屋敷で自分のことをつまらないやつだと思い込んだまま人生を無駄にしていただろう。
 一緒に、第三王子を探してくれるって約束してくれたこと、本当に頼もしかった。もう一度、心からの感謝を言わせてほしい。ありがとう。