唇をカモノハシのように尖らせつつ、不満げにしたジェミーはルゼ――もとい、アルサイド・デュア・レビエラ及びレビエラ王家のその後について聞きかじった話を思い出す……。
――王国兵たちに捕まった後、彼がトーミアス家に戻ることはなかった。どうやらウィリアムと共に王宮に呼び戻されたらしく、そこで第三王子としての生活が始まったからだ。
ちなみにそう、肝心の王位継承権についてだが……あの後余りに馬鹿らしくなったのか、クラフト殿下までもがあれだけ固執していた権利を手放してしまったらしい。
よって三者三様の形で放り出され、宙に浮いた次期王位を巡って、王国政府の話し合いは相当紛糾したという。
国王交え、何度か三王子の間で意見交換が行われ――そこで王子たちは、自分たちにとってなにが大事だったのかをとことん顔をつき合わせ話し合ったのだとか。
デール王太子は自分こそが長子であり、王となるべく育てられたというプライドのために。
クラフト第二王子は自らが人の上に立つべきだという信念のために。
アルサイド第三王子だけは、そんなものなかったにしろ、今は自分と周りの人が幸せでいられる国を作るために。
――王国兵たちに捕まった後、彼がトーミアス家に戻ることはなかった。どうやらウィリアムと共に王宮に呼び戻されたらしく、そこで第三王子としての生活が始まったからだ。
ちなみにそう、肝心の王位継承権についてだが……あの後余りに馬鹿らしくなったのか、クラフト殿下までもがあれだけ固執していた権利を手放してしまったらしい。
よって三者三様の形で放り出され、宙に浮いた次期王位を巡って、王国政府の話し合いは相当紛糾したという。
国王交え、何度か三王子の間で意見交換が行われ――そこで王子たちは、自分たちにとってなにが大事だったのかをとことん顔をつき合わせ話し合ったのだとか。
デール王太子は自分こそが長子であり、王となるべく育てられたというプライドのために。
クラフト第二王子は自らが人の上に立つべきだという信念のために。
アルサイド第三王子だけは、そんなものなかったにしろ、今は自分と周りの人が幸せでいられる国を作るために。



