そして、誰も助けてくれなかったので、ゆっくりとどろどろの上半身を自分で箱から引き抜いていった。
『あー……』
自分になにが起きたのかがわかっていたけどわからなくなり、両手を広げてしばし呆然とする。ぼたぼたと、トマトの果肉やら果汁やらが体から滴り落ちて、とにかく気持ち悪い。
そして、どこかでドコォンと馬車が盛大に横転しながら大破する音がして。
『お、御嬢様ぁ~! お怪我は!? お怪我はありませんかぁ~!?』
涙目のミリィが、通りの奥からこちらへ駆けてくる。
しかしジェミーには、そんな彼女を寛大な心で迎えてやるつもりはもちろんない。
目をとんでもなく据わらせて、ギンと睨みつけると、大変不満そうにむぐむぐ含んでいたトマトのへたを地面にぺっと吹き出す。
そして、胸いっぱいに空気を吸い込んで怒鳴りつけてやった。
『ありえないんだわよ! このとんでもばかちん侍女がー!!』
『ひゃあん!』
『あー……』
自分になにが起きたのかがわかっていたけどわからなくなり、両手を広げてしばし呆然とする。ぼたぼたと、トマトの果肉やら果汁やらが体から滴り落ちて、とにかく気持ち悪い。
そして、どこかでドコォンと馬車が盛大に横転しながら大破する音がして。
『お、御嬢様ぁ~! お怪我は!? お怪我はありませんかぁ~!?』
涙目のミリィが、通りの奥からこちらへ駆けてくる。
しかしジェミーには、そんな彼女を寛大な心で迎えてやるつもりはもちろんない。
目をとんでもなく据わらせて、ギンと睨みつけると、大変不満そうにむぐむぐ含んでいたトマトのへたを地面にぺっと吹き出す。
そして、胸いっぱいに空気を吸い込んで怒鳴りつけてやった。
『ありえないんだわよ! このとんでもばかちん侍女がー!!』
『ひゃあん!』



