~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 だんだんと、ペースを掴んできたルゼに、それでもふたりの兄はあくまでも意地を貫こうとする。

「ぽっと出の第三王子などが差し出がましいぞ、アルサイド」
「ふん。第一、俺はまだ貴様が弟などとは認めておらんからな」
「困ったなぁ」
(終わって、くれたのかな?)

 その弛緩した空気に、なんとなくジェミーはそう感じていた。

 第一、第二王子の仲の悪さはこの先も一筋縄では修復されまい。けれど、ここまで本音をぶつけ合った後、またここから血で血を洗う権力争いを再開するのはジェミーでも馬鹿らしい話だと思う。おそらく、今後幾度となく話し合いが行われ、彼らの立場もその想いも、収まるべきところに収まるのだろう。

 しかし、それを待つつもりもないというかのように。

「付き合ってられないな――。ジェミー、行こうか」
「へっ?」