「当り前であろうが。このためだけに俺はわざわざ継承権を自ら捨ててやったのだぞ。お前のその顔がずっと見たかった。クハハハ、胸の空く思いだわ」
「くそっ」
肩の力を抜いたルゼに、別人のように毒づくクラフト、愉快そうに笑うデール。三人の王子が今、それぞれの飾らない姿を見せている。そしてルゼは順々にふたりを見つめると、言った。
「僕たち、お互いのことなにも知らなすぎるじゃないですか。頭が切れるクラフト兄様も、誇り高きデール兄様も、それぞれの持ち味がある。今日みたいに、こうして話し合えたのなら、別に争わなくったって、それぞれがお互いに歩み寄って重荷を分け合っていければいいのに。そうは思いませんか?」
「そんなことができるか」
「こやつと同じ意見とは癪だが、同感だな」
そっぽを向き合うクラフトとデールに、ルゼは困り顔で告げる。
「でも、このまま誰が王様になったって、思い通りになんかならないと思いますよ。だったらいっそ、国を治めるなんて大変な仕事、皆で分担し合って、楽にできるようにしましょうよ。そうしてできた時間が、きっとお互いを思いやる心の余裕になりますから。この後も、どうせ臣下たちを集めて改めて話し合うことになるんでしょう?」
「くそっ」
肩の力を抜いたルゼに、別人のように毒づくクラフト、愉快そうに笑うデール。三人の王子が今、それぞれの飾らない姿を見せている。そしてルゼは順々にふたりを見つめると、言った。
「僕たち、お互いのことなにも知らなすぎるじゃないですか。頭が切れるクラフト兄様も、誇り高きデール兄様も、それぞれの持ち味がある。今日みたいに、こうして話し合えたのなら、別に争わなくったって、それぞれがお互いに歩み寄って重荷を分け合っていければいいのに。そうは思いませんか?」
「そんなことができるか」
「こやつと同じ意見とは癪だが、同感だな」
そっぽを向き合うクラフトとデールに、ルゼは困り顔で告げる。
「でも、このまま誰が王様になったって、思い通りになんかならないと思いますよ。だったらいっそ、国を治めるなんて大変な仕事、皆で分担し合って、楽にできるようにしましょうよ。そうしてできた時間が、きっとお互いを思いやる心の余裕になりますから。この後も、どうせ臣下たちを集めて改めて話し合うことになるんでしょう?」



