「そんなのは、なにも知らない人間の言う絵空事だ! 誰もが皆幸せになれる世界なんてない。犠牲と選択が必ず要るんだ! 怒りも恨みも飲み込んで、多数のために少数を切り捨てられる人間。王とは、そうあるべきだ!」
だが、さらにその発言を、ジェミーは全力の声量でもって叩き潰す。
「ちっがーうっ! そこをどうにか丸く収めてやるのが、いい王様ってもんでしょが! 王ってのはさぁ、この国に生きる皆に未来をいい方向に進めて欲しいって託された人のこととでしょ!? それになろうって人たちが、内輪ばっかで喧嘩して、余計な争いばっかに時間を使って! 私たちがどんな未来を夢見てるのか知ろうともしないでさっ、自分勝手な理屈ばっかこねて話を先に進めないでよ! あんたも、あんたも、あんたも――」
そこでジェミーが王族一人一人を指差しすーっと息を吸い込むと、今日一番の咆哮がその口から迸った。
「いー加減お高く止まってないで……周りの人の話を、ちゃんと聞けえぇーっ!!!!!!!!」
たとえ耳を塞ごうと貫く大音量の金切り声が、聴衆たちの頭を揺らし、クラフトがその場で腰を抜かした。デールも文字通り、耳が痛いというように顔を歪ませ、国王は顔を真っ青にして項垂れる。
そして、両耳をガードしつつも一番近くで聞いていたルゼは、さも爽快だというように大笑いした。
だが、さらにその発言を、ジェミーは全力の声量でもって叩き潰す。
「ちっがーうっ! そこをどうにか丸く収めてやるのが、いい王様ってもんでしょが! 王ってのはさぁ、この国に生きる皆に未来をいい方向に進めて欲しいって託された人のこととでしょ!? それになろうって人たちが、内輪ばっかで喧嘩して、余計な争いばっかに時間を使って! 私たちがどんな未来を夢見てるのか知ろうともしないでさっ、自分勝手な理屈ばっかこねて話を先に進めないでよ! あんたも、あんたも、あんたも――」
そこでジェミーが王族一人一人を指差しすーっと息を吸い込むと、今日一番の咆哮がその口から迸った。
「いー加減お高く止まってないで……周りの人の話を、ちゃんと聞けえぇーっ!!!!!!!!」
たとえ耳を塞ごうと貫く大音量の金切り声が、聴衆たちの頭を揺らし、クラフトがその場で腰を抜かした。デールも文字通り、耳が痛いというように顔を歪ませ、国王は顔を真っ青にして項垂れる。
そして、両耳をガードしつつも一番近くで聞いていたルゼは、さも爽快だというように大笑いした。



