~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「今日、ここに来れたのは。僕が真実を知り、それを乗り越えるチャンスをもらえたのは、ジェミー……君のおかげだ。この騒動の一番真ん中で苦しみ、それでも自分を見失わずに、周りと手を取り合って立ち向かった君こそが、きっと誰よりもこの出来事の締めくくりを飾るにふさわしい。さあ、ここにいる皆に言ってやってよ。君が今、どんな思いでここに立っているのかを」
「ええっ、私が!?」

 まさか自分なんかがと思いもしたけど――彼からそう言われると、それはそれで正しい気もして来る。
 それに、ここに来てくれた仲間たちも、皆それぞれに身振りで、視線や表情で、ジェミーのことを励ましてくれている。

 ならば、いい機会だ。なによりジェミーの堪忍袋はこれまでの諸々ではちきれんばかりの臨界状態。この場でこれまでの思いの丈を盛大にぶちまけてやろうじゃないか――!

「よし、それじゃあ――こほん! いーい? この私が言ってあげる……。あなたたち、たくさんのかよわい女の子を政略の道具にして、玉座だの権力を奪い合って、なにが王様!? それで未来の誰かが幸せになったって、なにより私が納得いかないわっ! 私だって、皆と幸せになりたいのっ!!」

 会場を包み込むそのキンキン声に、クラフトが真っ向から反論を被せた。