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深く沈んだ声音が止まり……静まり返った場の中で、ルゼが震えた声を上げる。
「だから僕は、あの道のことを覚えて……? い、いや、だが、あの父上のことは?」
ルゼが何度も顔を合わせたことのある、自分に似た父親のことを口に出すと、ウィリアムは首を振った。
「あの者は、私が探し出して雇ったしがない役者でしかありません。うらぶれた劇場で暇そうにしていたのを見つけ出し、それらしく見えるよう、仕立て上げたのです。数年前、ルゼ様が当主を継がれることになってから、めっきり姿を見せなくなったでしょう? あれは、成長に従いあなたの姿形が彼と似つかわしくなってきたからなのですよ」
そうした事実を告げられても、ルゼは納得しようとしない。
「し、しかし、僕はずっと、アルサイド様本人と定期的に文を交わしていたんだぞ! 彼はいろんなことを僕に話してくれて、友人のように思っていたのに、あれは!?」
「あの手紙は私が文章を考え、代筆してもらったものです。あなた以外の第三王子など、どこにもおられません」
深く沈んだ声音が止まり……静まり返った場の中で、ルゼが震えた声を上げる。
「だから僕は、あの道のことを覚えて……? い、いや、だが、あの父上のことは?」
ルゼが何度も顔を合わせたことのある、自分に似た父親のことを口に出すと、ウィリアムは首を振った。
「あの者は、私が探し出して雇ったしがない役者でしかありません。うらぶれた劇場で暇そうにしていたのを見つけ出し、それらしく見えるよう、仕立て上げたのです。数年前、ルゼ様が当主を継がれることになってから、めっきり姿を見せなくなったでしょう? あれは、成長に従いあなたの姿形が彼と似つかわしくなってきたからなのですよ」
そうした事実を告げられても、ルゼは納得しようとしない。
「し、しかし、僕はずっと、アルサイド様本人と定期的に文を交わしていたんだぞ! 彼はいろんなことを僕に話してくれて、友人のように思っていたのに、あれは!?」
「あの手紙は私が文章を考え、代筆してもらったものです。あなた以外の第三王子など、どこにもおられません」



