「ル、ルゼ様!」
首筋から肩にかけてを包帯に巻かれ、ぐったりと寝かされたアルサイド殿下の姿が。
私は悲痛な思いで力なく殿下が横たわる寝台に駆け寄りました。
「ど、どういうことです。こんな」
「た、他国の間諜です。忍び込んでいたその者は、そばについていた女官たちを傷つけて遠ざけ、殿下を亡き者にしようとしました。殿下は首筋に傷を負いながらも、以前陛下から教えられた地下道に逃げ込んでなんとか難を逃れたということですが、失血がひどく」
「なんということだ……」
どうやら、不審な血の跡が道標となり、すんでのところでアルサイド様は助け出されたとのことでした。
私は血の気の失った殿下の顔を見て、両手で覆います。日頃、もっと身の回りに気をつけるよう警告していれば。兵士のひとりでもつけてやっていれば。
「おお……。お許しください、ルゼ様」
結局、アルサイド殿下は、それから数日間も目を覚ましませんでした。
その傍らで、しばし私は苦悩の時間を過ごし。そうして――。
首筋から肩にかけてを包帯に巻かれ、ぐったりと寝かされたアルサイド殿下の姿が。
私は悲痛な思いで力なく殿下が横たわる寝台に駆け寄りました。
「ど、どういうことです。こんな」
「た、他国の間諜です。忍び込んでいたその者は、そばについていた女官たちを傷つけて遠ざけ、殿下を亡き者にしようとしました。殿下は首筋に傷を負いながらも、以前陛下から教えられた地下道に逃げ込んでなんとか難を逃れたということですが、失血がひどく」
「なんということだ……」
どうやら、不審な血の跡が道標となり、すんでのところでアルサイド様は助け出されたとのことでした。
私は血の気の失った殿下の顔を見て、両手で覆います。日頃、もっと身の回りに気をつけるよう警告していれば。兵士のひとりでもつけてやっていれば。
「おお……。お許しください、ルゼ様」
結局、アルサイド殿下は、それから数日間も目を覚ましませんでした。
その傍らで、しばし私は苦悩の時間を過ごし。そうして――。



