~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「わ、わからない。だが……。僕は、思い出したんだ、王宮の地下通路の構造や、かつて住んでいたいろいろな場所の記憶を。で、でも! 僕の父親は、国王陛下じゃない。別にちゃんといるはず、なんだ」

 不安で息が浅くなったルゼのもとに、ゆっくりとウィリアムは近づいてくると、まるで王族に対するように跪き、顔を見上げる。

「これより、本当のことをお話しましょう」
「ウィリアム」

 そして、やや色味の薄まった静かな意思を湛えた瞳で、アルサイドにまつわる数年前の事件について語り出した……。