そしてデールは国王の前に進み出ると、マントを払いこう宣言した。
「父上ッ! 私は本日付けで王位継承権を手放し、王太子の座から退きます!!」
「ぬぁ、なんとぉッ⁉」
ショックを受けた国王がふらりと椅子の上に倒れ込み、ジェミーもあんぐりと大口を開けた。
(そ、そんなことしたら、せっかく追い詰めた意味がなくなっちゃうんじゃないのっ!?)
唯一の対立候補である王太子が継承権を失えば、第二王子以外で玉座に座ろうという者はいなくなる。
なのに、デールは目の間でそれを放棄し、あまつさえ余裕の笑いをみせている。まったくもってその考えが読めてこない。
「ふ、ふ…………ふはははははっ!」
そしてクラフトも、その判断を信じれらないといったようすで、体を前に折る。
「なんということだ。結局は、私と戦うのを恐れたということですか。いいでしょう兄上。ならば喜んで私が王位を受け継ぎ、この王国にこれまでにない栄華をもたらしてみせます!! 大丈夫ですよ、あなたを王宮から追い出すようなことはしませんから。日がな温室で薔薇でも愛でて、穏やかに暮らしていればいい」
「父上ッ! 私は本日付けで王位継承権を手放し、王太子の座から退きます!!」
「ぬぁ、なんとぉッ⁉」
ショックを受けた国王がふらりと椅子の上に倒れ込み、ジェミーもあんぐりと大口を開けた。
(そ、そんなことしたら、せっかく追い詰めた意味がなくなっちゃうんじゃないのっ!?)
唯一の対立候補である王太子が継承権を失えば、第二王子以外で玉座に座ろうという者はいなくなる。
なのに、デールは目の間でそれを放棄し、あまつさえ余裕の笑いをみせている。まったくもってその考えが読めてこない。
「ふ、ふ…………ふはははははっ!」
そしてクラフトも、その判断を信じれらないといったようすで、体を前に折る。
「なんということだ。結局は、私と戦うのを恐れたということですか。いいでしょう兄上。ならば喜んで私が王位を受け継ぎ、この王国にこれまでにない栄華をもたらしてみせます!! 大丈夫ですよ、あなたを王宮から追い出すようなことはしませんから。日がな温室で薔薇でも愛でて、穏やかに暮らしていればいい」



