~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「ククク、憐れだな。すべてを意のままに操れていると思っていたのだろうが、詰めを誤った末、蓋を空けてみればこんなものよ。さて、どうする。ここで大人しく継承権を放棄するのならば、傷は浅くて済むやもしれんなぁ」

 だが、いたぶるようなデールの勧告にもクラフトは従わず、頑強な態度を見せる。

「い……いや、あくまで私は戦う。強き王でなくては、このレビエラ王国を未来へと導けない。それができるのは私しかいない!」

 すっかり周りも国王も、彼に向ける視線は疑いのものと変わっているのに。
 それでも、彼は自分の意志を曲げようとしない。
 これほどの逆境においても砕けない英雄的覚悟――しかし、それすらも第一王子には無駄だとせせら笑われてしまったのだが。

「ご立派だな。なら、お前に最大の屈辱を与えてやるとしようか。入ってこい」
(まだあるの!?)

 ここで徹底的に叩き潰すつもりか。
 もはや観衆のような気分で見守るジェミーたちの前で、デールはさらにロドムに指示し、ふたりの人物を式場内へと招かせた。
 そのふたりの登場に誰よりも驚いたのは、ジェミーの父のガースルである。