隣には美しい姫君、第二皇女リーザの姿もある。
彼女はキッとクラフトと、おまけにジェミーも睨むと、本心からの恨み言をぶつけた。
「ク、クラフト殿下! 私の心を奪っておきながら、よくもまあそのような女と結ばれようなど! 結局私は帝国を味方につけるために利用した、駒でしかなかったのですね!」
「ク、クラフト! リーザ皇女になにをしたのだ!」
「それはっ! あなたの思い違いにすぎない」
そのことに泡を食った国王が説明を求めたが、相次ぐ乱入にそろそろ頭の整理も追いつかなくなってきたか、クラフトの弁解も滑らかには出てこない。
そこへ来てデールのの畳みかけが始まる。
「父上、そこの口もろくに聞けぬ阿呆に代わり、この俺がことの次第を知らしめるとしましょう。本日の騒ぎほどではないが、帝国にてなかなかおもしろい事件が起こっていたようでしてな。ここ最近の急速な帝国没落の背景には、どうもひとりの王子が絡んでいたという。そやつはあろうことか、彼の国のクーデターに乗じて、帝国の国宝を人質がわりに盗んで自国へと持ち帰ったとか」
「なっ――――!? それは!」
彼女はキッとクラフトと、おまけにジェミーも睨むと、本心からの恨み言をぶつけた。
「ク、クラフト殿下! 私の心を奪っておきながら、よくもまあそのような女と結ばれようなど! 結局私は帝国を味方につけるために利用した、駒でしかなかったのですね!」
「ク、クラフト! リーザ皇女になにをしたのだ!」
「それはっ! あなたの思い違いにすぎない」
そのことに泡を食った国王が説明を求めたが、相次ぐ乱入にそろそろ頭の整理も追いつかなくなってきたか、クラフトの弁解も滑らかには出てこない。
そこへ来てデールのの畳みかけが始まる。
「父上、そこの口もろくに聞けぬ阿呆に代わり、この俺がことの次第を知らしめるとしましょう。本日の騒ぎほどではないが、帝国にてなかなかおもしろい事件が起こっていたようでしてな。ここ最近の急速な帝国没落の背景には、どうもひとりの王子が絡んでいたという。そやつはあろうことか、彼の国のクーデターに乗じて、帝国の国宝を人質がわりに盗んで自国へと持ち帰ったとか」
「なっ――――!? それは!」



