「確たる証拠ってやつがさ」
「くっ……」
痛いところを衝かれ、ジェミーが呻く。
クラフトの動じない態度に影響され、式場の人々の視線もずいぶん冷ややかだ。
しかし、それでも彼女は負けじと反論した。
「おかしいでしょう。ペリエライツ家の家族たちが姿を消したそのタイミングでエキュリゼ家が復活し、それまでペリエライツ家を嫌って近寄らなかったルブロ叔父が私の婚姻を承認して、こんなにも早く王族の結婚の準備が整うなど。すべてがあなたにとって都合がよすぎます! そして、当の本人である私が、この場であなたとの結婚をよしとしないと言っているのですよ! 裏でなにかがあったことは明らか――」
「そろそろ黙らないか、ジェミー」
クラフトはぐっとジェミーの頬を掴んで黙らせると、恐ろしく冷たい目で彼女を見下ろした。
「たとえ事実、君が思うようなことがあったとして。そんなもの、貴族社会ではいくらだって行われてきたことだろう? 罪を問う証拠が存在しない限り、君に私を糾弾することは許されない。それができない以上、この場で身を危うくするのは、君たちの方だ」
「くっ……」
痛いところを衝かれ、ジェミーが呻く。
クラフトの動じない態度に影響され、式場の人々の視線もずいぶん冷ややかだ。
しかし、それでも彼女は負けじと反論した。
「おかしいでしょう。ペリエライツ家の家族たちが姿を消したそのタイミングでエキュリゼ家が復活し、それまでペリエライツ家を嫌って近寄らなかったルブロ叔父が私の婚姻を承認して、こんなにも早く王族の結婚の準備が整うなど。すべてがあなたにとって都合がよすぎます! そして、当の本人である私が、この場であなたとの結婚をよしとしないと言っているのですよ! 裏でなにかがあったことは明らか――」
「そろそろ黙らないか、ジェミー」
クラフトはぐっとジェミーの頬を掴んで黙らせると、恐ろしく冷たい目で彼女を見下ろした。
「たとえ事実、君が思うようなことがあったとして。そんなもの、貴族社会ではいくらだって行われてきたことだろう? 罪を問う証拠が存在しない限り、君に私を糾弾することは許されない。それができない以上、この場で身を危うくするのは、君たちの方だ」



