ジェミーが最前列で立ち上がった国王の方を向いて膝を折ると、ウェディングドレスのスカートが花のように広がり、彼女の周りを聖域のように彩る。
成り行きを見守る王はそんなジェミーに険しい視線を向けた後、泰然と構えるクラフトに声をかけた。
「ふむ。本来ならば、たとえ三大公家の娘とはいえ我らが名誉を汚したとして、投獄も検討せねばならぬ事態だが、これもデールと次期王位を争うお前にとってはよい試練となろう。うまくことを治めて見せるがよい」
「かしこまりました」
国王はそう言うと、ざわつく第二王子派の貴族たちが黙るよう目線で訴えかけ、壇上のクラフトも揺るがぬ自信を見せている。そうすれば誰も異を唱える者はいない。
ジェミーはすっと背筋を伸ばして立ち上がると、喉が恐怖で震えないよう慎重に声を発した。
「では、まずこの婚約の経緯から。発端は、我がペリエライツ家の家族たちが失踪したことにありました。当時、私はデール王太子の命を受け帝国に親善大使として赴いていたため、帰国した後で耳にしたのですが、父たちが重要な会談のためにランデルシア公爵家に赴く途中で、事故に遭い行方不明となったのです」
成り行きを見守る王はそんなジェミーに険しい視線を向けた後、泰然と構えるクラフトに声をかけた。
「ふむ。本来ならば、たとえ三大公家の娘とはいえ我らが名誉を汚したとして、投獄も検討せねばならぬ事態だが、これもデールと次期王位を争うお前にとってはよい試練となろう。うまくことを治めて見せるがよい」
「かしこまりました」
国王はそう言うと、ざわつく第二王子派の貴族たちが黙るよう目線で訴えかけ、壇上のクラフトも揺るがぬ自信を見せている。そうすれば誰も異を唱える者はいない。
ジェミーはすっと背筋を伸ばして立ち上がると、喉が恐怖で震えないよう慎重に声を発した。
「では、まずこの婚約の経緯から。発端は、我がペリエライツ家の家族たちが失踪したことにありました。当時、私はデール王太子の命を受け帝国に親善大使として赴いていたため、帰国した後で耳にしたのですが、父たちが重要な会談のためにランデルシア公爵家に赴く途中で、事故に遭い行方不明となったのです」



