彼が国王となり、この国の全権を握れば他のやり方で他国を従属させ、あるいは滅ぼしてレビエラ王国の版図を広げることは十分可能。
わずかに懸念すべきとしては、予定通りデールがペリエライツ家を潰しにかかるのかどうかだが、これはなかったらなかったで、そのまましばらくジェミーとの結婚生活を続けるのもよいだろう。
どうせ、そうなったとしても妃教育でしばらくは顔を合わすこともろくにない。
王権移譲の儀まではうまくジェミーとセニアとの間でバランスを取り、晴れて国王になった後で、必要のない方を処分してしまえばいいのだから。
もちろん、彼女たちが自分たちの間で優劣を決めて、仲良く妃に収まってくれるなら、それが一番楽なのだが。
そんなことを頭の中で思いめぐらしていると、続く神父の挨拶を聞き逃してしまったようだ。
ギギィッと軋みながら式場の大扉が再度開かれ、そこから赤絨毯にむけて光が射す――。
「ほう……」
だが、この行事自体にたいした感傷を抱かないクラフトの目にも、その中に浮かぶひとつのシルエットは強い印象を伴って映り込んだ。彼は珍しく息を吞む。
わずかに懸念すべきとしては、予定通りデールがペリエライツ家を潰しにかかるのかどうかだが、これはなかったらなかったで、そのまましばらくジェミーとの結婚生活を続けるのもよいだろう。
どうせ、そうなったとしても妃教育でしばらくは顔を合わすこともろくにない。
王権移譲の儀まではうまくジェミーとセニアとの間でバランスを取り、晴れて国王になった後で、必要のない方を処分してしまえばいいのだから。
もちろん、彼女たちが自分たちの間で優劣を決めて、仲良く妃に収まってくれるなら、それが一番楽なのだが。
そんなことを頭の中で思いめぐらしていると、続く神父の挨拶を聞き逃してしまったようだ。
ギギィッと軋みながら式場の大扉が再度開かれ、そこから赤絨毯にむけて光が射す――。
「ほう……」
だが、この行事自体にたいした感傷を抱かないクラフトの目にも、その中に浮かぶひとつのシルエットは強い印象を伴って映り込んだ。彼は珍しく息を吞む。



