空元気で左手を腰に、右手を口元に添えて高笑い。してみたものの、強がりではさすがに不安の霧は晴らせず、響く余韻も尻切れとんぼとなってしまった。
「御嬢様。大丈夫です、どうなろうとミリィはいつまでもそばでお支えしますから!」
「頼もしいわ、ありがとね」
ミリィにも気を遣わせてしまい、ジェミーはらしくない微笑みで彼女に応える。
にしてもいやはや、人生の未体験ゾーンである結婚式をこんな形で行うことになるなんて。
そりゃ、こんな豪華なウエディングドレスを着られ、国で指折りのハンサム王子と結婚できるのだから、一般的に考えれば夢のような結婚生活の始まりなのかもしれない。
それをどうしても前向きに受け容れることができないのは、当たり前だが心の問題だ。
転生前のかつての自分も、クラフトの後ろ暗い部分を知った悪役令嬢のジェミーも、彼の存在を心から――伴侶とするには認められませ~ん! と、全力で拒否している。
「御嬢様。大丈夫です、どうなろうとミリィはいつまでもそばでお支えしますから!」
「頼もしいわ、ありがとね」
ミリィにも気を遣わせてしまい、ジェミーはらしくない微笑みで彼女に応える。
にしてもいやはや、人生の未体験ゾーンである結婚式をこんな形で行うことになるなんて。
そりゃ、こんな豪華なウエディングドレスを着られ、国で指折りのハンサム王子と結婚できるのだから、一般的に考えれば夢のような結婚生活の始まりなのかもしれない。
それをどうしても前向きに受け容れることができないのは、当たり前だが心の問題だ。
転生前のかつての自分も、クラフトの後ろ暗い部分を知った悪役令嬢のジェミーも、彼の存在を心から――伴侶とするには認められませ~ん! と、全力で拒否している。



