もうひとりの前にも、ペリエライツ家の護衛隊長ブラウンが立ち塞がった。
彼は剣を抜き放った兵士の斬撃を軽くいなすと、手の甲を叩いて武器を取り落とさせ、それを取り上げて首に突きつけた。背後からも、ウィリアムが鋭い睨みを利かしている。
「ひ、ひぇぇぇ。待ってくれ。俺は偉い人に頼まれただけなんだ」
前後を達人に挟まれた兵士はたちまち降伏し、大人しく縄を掛けられる。
なんとか脱出に成功したのを悟ると、ルゼはそこで膝を突いて脱力し、へばった顔でウィリアムに笑いかけた。
「ふぅ、よかった、助かったよ。お前たちが来てくれなければ、また囚われの身に戻るところだった。半信半疑で覚えていた道筋をたどってここまでこれたが、しかし、この地下道はなんなんだ? この、記憶は?」
「……今は、後にしましょう」
「ウィリアム……?」
言葉を濁し、首を捻るルゼを助け起こすと、ウィリアムは現在地を明かした。
「ここは王宮にある食糧倉庫の、普段は使われていない一室なのです」
「お、王宮だと!? 道理で中々助けが来なかったわけだ」
彼は剣を抜き放った兵士の斬撃を軽くいなすと、手の甲を叩いて武器を取り落とさせ、それを取り上げて首に突きつけた。背後からも、ウィリアムが鋭い睨みを利かしている。
「ひ、ひぇぇぇ。待ってくれ。俺は偉い人に頼まれただけなんだ」
前後を達人に挟まれた兵士はたちまち降伏し、大人しく縄を掛けられる。
なんとか脱出に成功したのを悟ると、ルゼはそこで膝を突いて脱力し、へばった顔でウィリアムに笑いかけた。
「ふぅ、よかった、助かったよ。お前たちが来てくれなければ、また囚われの身に戻るところだった。半信半疑で覚えていた道筋をたどってここまでこれたが、しかし、この地下道はなんなんだ? この、記憶は?」
「……今は、後にしましょう」
「ウィリアム……?」
言葉を濁し、首を捻るルゼを助け起こすと、ウィリアムは現在地を明かした。
「ここは王宮にある食糧倉庫の、普段は使われていない一室なのです」
「お、王宮だと!? 道理で中々助けが来なかったわけだ」



