隣の部屋には今も、ジェミーの父母が囚われているはず。必ず戻ってくると約束し、ルゼは明かりを手に、覚えている道筋をたどり出す。
(道が繋がってる。やはり、僕はここを通ったことがあるんだ)
先ほど出て行った兵士はずいぶん先に行ってしまったようで、とりあえず気配はしない。だが人の足跡もあるし、どうやら間違ってはいなさそうだ。
記憶はルゼをどんどん先へと誘い、ひりひりと痛む首筋を抑えながら通ってゆくと、やがて周囲の空気の匂いが少しずつ変わり出した。先ほどまでは地下らしく、どこかじめっとした土臭さが鼻の奥を刺していたが、そこにどこか人工的で雑多な匂いが混じってくる。道中のいくつかの交差路は記憶を信じて迷わず走り抜け――そしてルゼは、ついに出口らしき場所へと差し掛かった。
「階段だ!」
そこには石の段差があり、それは天井付近に向かって伸びている。ということはほぼ間違いなく地下から地上への出口。だが――。
「と、扉!?」
(道が繋がってる。やはり、僕はここを通ったことがあるんだ)
先ほど出て行った兵士はずいぶん先に行ってしまったようで、とりあえず気配はしない。だが人の足跡もあるし、どうやら間違ってはいなさそうだ。
記憶はルゼをどんどん先へと誘い、ひりひりと痛む首筋を抑えながら通ってゆくと、やがて周囲の空気の匂いが少しずつ変わり出した。先ほどまでは地下らしく、どこかじめっとした土臭さが鼻の奥を刺していたが、そこにどこか人工的で雑多な匂いが混じってくる。道中のいくつかの交差路は記憶を信じて迷わず走り抜け――そしてルゼは、ついに出口らしき場所へと差し掛かった。
「階段だ!」
そこには石の段差があり、それは天井付近に向かって伸びている。ということはほぼ間違いなく地下から地上への出口。だが――。
「と、扉!?」



