部屋数がそう多くないのか、ルゼはウィンダスと同じ部屋、ガースルとコーネリアは別の部屋に幽閉されているらしい。
日に何度か、顔を隠した兵士たちが身の回りの世話にくるくらいで、他にはなにもすることがなく、暇つぶしに彼とはよく話していた。
「ジェミーならうまくやっていると思いますよ。心配ですか?」
「どうしてもな。馬鹿で高慢ちきで、どうしようもない妹だったから。まあ最近は、ちったあマシになってきたみたいだが」
ウィンダスが言うには、ジェミーは数か月前に雷に打たれるまで、気に入らなければどこにでも喧嘩を売る狂犬のような存在だったとか。
それでも、家族だけには甘える姿を見せていたから、父も母も彼自身も、彼女を見限るようなことはできなかったらしい。
俗にいう、手のかかる子ほどかわいいというような感情だろうか?
「そういや、ルゼ君の家族はどうだったんだい?」
その質問に、チクっとルゼの胸が痛む。
「僕には兄弟もいませんし、実のところ父親以外の顔もよく、覚えていないんです」
日に何度か、顔を隠した兵士たちが身の回りの世話にくるくらいで、他にはなにもすることがなく、暇つぶしに彼とはよく話していた。
「ジェミーならうまくやっていると思いますよ。心配ですか?」
「どうしてもな。馬鹿で高慢ちきで、どうしようもない妹だったから。まあ最近は、ちったあマシになってきたみたいだが」
ウィンダスが言うには、ジェミーは数か月前に雷に打たれるまで、気に入らなければどこにでも喧嘩を売る狂犬のような存在だったとか。
それでも、家族だけには甘える姿を見せていたから、父も母も彼自身も、彼女を見限るようなことはできなかったらしい。
俗にいう、手のかかる子ほどかわいいというような感情だろうか?
「そういや、ルゼ君の家族はどうだったんだい?」
その質問に、チクっとルゼの胸が痛む。
「僕には兄弟もいませんし、実のところ父親以外の顔もよく、覚えていないんです」



