「ガーフィール殿、元王宮で使えし者として、気になっていることがございます。古い記憶ですが、かつてレビエラ王宮には非常時の脱出用に、いくつもの隠された地下通路が張り巡らせられていると聞き及んだ次第で。そちらに、皆様が捕らえられているという可能性は?」
「ウィリアム殿……お主ならば、そう思われるのも無理はないか」
(この老人、何者なんだ……?)
ただの一介の伯爵家の従者が、どうも父とも面識があった様子でブラウンは驚き、そしてガーフィールはそこで大きく考え込んだ。
「確かに、我もその通路について噂は聞いたことはあります。しかし、その存在は王家の秘中の秘。どこに入口があるかなどは、我々騎士団が保管している資料の中ですらついぞ見かけたことはない。いったん王族との挙式などが行われれば、もはや覆すこと不可能。それまでの三日という短い時間の中で、悪事の証拠となる彼らの身柄をそこから救い出すなど……」
「しかし、他に手掛かりがない以上、クラフト殿下が彼らを地下通路に隠した確率は高い。そうだ父上、デール王太子に連絡を取ってみるのはどうでしょう?」
ブラウンの言葉に、ガーフィールは歯を剥いて怒りを見せる。
「そんなことを軽々しく言うな! とはいえ、この状況でなければ、それも可能であったやもな。王太子は今、公爵家との会合でフーバー家を訪れていて不在なのだ。式までにお戻りになるか、それすらもわからぬ」
「ウィリアム殿……お主ならば、そう思われるのも無理はないか」
(この老人、何者なんだ……?)
ただの一介の伯爵家の従者が、どうも父とも面識があった様子でブラウンは驚き、そしてガーフィールはそこで大きく考え込んだ。
「確かに、我もその通路について噂は聞いたことはあります。しかし、その存在は王家の秘中の秘。どこに入口があるかなどは、我々騎士団が保管している資料の中ですらついぞ見かけたことはない。いったん王族との挙式などが行われれば、もはや覆すこと不可能。それまでの三日という短い時間の中で、悪事の証拠となる彼らの身柄をそこから救い出すなど……」
「しかし、他に手掛かりがない以上、クラフト殿下が彼らを地下通路に隠した確率は高い。そうだ父上、デール王太子に連絡を取ってみるのはどうでしょう?」
ブラウンの言葉に、ガーフィールは歯を剥いて怒りを見せる。
「そんなことを軽々しく言うな! とはいえ、この状況でなければ、それも可能であったやもな。王太子は今、公爵家との会合でフーバー家を訪れていて不在なのだ。式までにお戻りになるか、それすらもわからぬ」



