オーナーだろうか、声を上擦らせて奥を示す年配の女性の目の前で、カウンターにミリィがさっとチップの金貨を数枚置いた。彼女は飛び上がって笑みを浮かべると、それを懐にいそいそと仕舞い込む。
「さ、着替えるわよっ。適当に似合いそうな服を持って来て」
「はぁ、仰せの通りに」
それからミリィに指示し、あーだこうだと相談しながらいろいろと庶民服を見繕ってもらう。茶とか草色とかそういう地味なのが多い中、ちょっとお洒落な薄紫色の外出着が体にぴったり合ったのでその場で着込んだ。銀髪は目立つのでフードの中に押し込む。
「じゃ~ん。これでばっちりお忍びスタイルね。どう?」
「(うーん。今まででしたら、庶民の粗雑な服で肌が荒れてはたまらないわ! とか言いそうなものでしたのに)……ふう。よいのではないでしょうか」
くるくるっと目の前で回って見せると、そろそろ突拍子のない主人の行動に対して諦めがついたか、ミリィがかくりと頭を揺らした。ジェミーはそれをよしとして店内を改めて見渡す。
(それとなく入ってみたけど、結構よさそうな造りよね)
「さ、着替えるわよっ。適当に似合いそうな服を持って来て」
「はぁ、仰せの通りに」
それからミリィに指示し、あーだこうだと相談しながらいろいろと庶民服を見繕ってもらう。茶とか草色とかそういう地味なのが多い中、ちょっとお洒落な薄紫色の外出着が体にぴったり合ったのでその場で着込んだ。銀髪は目立つのでフードの中に押し込む。
「じゃ~ん。これでばっちりお忍びスタイルね。どう?」
「(うーん。今まででしたら、庶民の粗雑な服で肌が荒れてはたまらないわ! とか言いそうなものでしたのに)……ふう。よいのではないでしょうか」
くるくるっと目の前で回って見せると、そろそろ突拍子のない主人の行動に対して諦めがついたか、ミリィがかくりと頭を揺らした。ジェミーはそれをよしとして店内を改めて見渡す。
(それとなく入ってみたけど、結構よさそうな造りよね)



