カーライルに真っ直ぐな郷土愛をぶつけられ、固く閉ざされていたルブロの心の扉が揺らぎ始めている。ならばここはジェミーも彼に加勢して、説得の後押しをするべきか。
「ルブロ叔父様、聞いてください! クラフト殿下との婚約の承認を思い直してくだされば、私もこの土地の発展に手厚い協力をさせていただくと約束します! 私は彼の帝国の皇帝陛下と浅からぬ繋がりがございまして! つい先日も、陛下のご指示により、新たな美食を見出しあちらの国内に広めて参りました! そして、次はこのヴォルド地方の酒こそが、日の目を見る番ではないでしょうか!」
「むうっ!?」
巨大なビジネスチャンスの到来に、さしものルブロも身を乗り出した。そこへジェミーは、彼が長年心の奥に燻らせたプライドに、じゃんじゃか薪をくべてゆく。
「過去を変えるすべはありません。ルブロ叔父様が、父のせいで苦渋を舐める日々を送ってきたことは、どうしようと取り返しのつかないこと。しかし、ここに来て叔父様の方に風が吹いています!」
ジェミーもなにも嘘っぱちでルブロを騙そうというわけではない。その証拠に、カーライルに目配せをすると、彼も頼もしく頷いてくれた。
「ルブロ叔父様、聞いてください! クラフト殿下との婚約の承認を思い直してくだされば、私もこの土地の発展に手厚い協力をさせていただくと約束します! 私は彼の帝国の皇帝陛下と浅からぬ繋がりがございまして! つい先日も、陛下のご指示により、新たな美食を見出しあちらの国内に広めて参りました! そして、次はこのヴォルド地方の酒こそが、日の目を見る番ではないでしょうか!」
「むうっ!?」
巨大なビジネスチャンスの到来に、さしものルブロも身を乗り出した。そこへジェミーは、彼が長年心の奥に燻らせたプライドに、じゃんじゃか薪をくべてゆく。
「過去を変えるすべはありません。ルブロ叔父様が、父のせいで苦渋を舐める日々を送ってきたことは、どうしようと取り返しのつかないこと。しかし、ここに来て叔父様の方に風が吹いています!」
ジェミーもなにも嘘っぱちでルブロを騙そうというわけではない。その証拠に、カーライルに目配せをすると、彼も頼もしく頷いてくれた。



