~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「そーだ。ねっ、この近くに服飾店ってなぁい?」

 にひひと口元に手をやりながらミリィに尋ねると、彼女は疑いの眼差しでこちらを見る。

「ドレスでもお買い求めになるのですか? でしたら、こちらの市場より貴族街のブティックにてオーダーメイドされた方が」
「それじゃ今と変わんないでしょ。あ、あそこでいいじゃない」
「ちょ、ちょっと! 御嬢様ぁっ!」

 ジェミーはひとつのこじんまりとした洋服店にずかずかと入り込むと、ぎょっとしているお客を尻目にカウンターに立つ人物に話しかけた。

「失礼するわね。ちょっと奥の試着室を借りたいんだけど」

 ギロッとひと睨み。そうすれば、大抵の人物はジェミーの凶相に恐れ慄かずにはいられない。

「ひいっ。どど、どうぞご自由に!」
「ありがと」