(せっかくの転生なんだし、夢はでっかく、よね!!)
ということで最終的に、やっぱり実店舗をドンと構えて、自分の作ったものを買いに来たお客様が喜んだ姿をぜひ見て見たい、という結論に至ったのである。目指すは、女の子の夢のお城の建設。
簡単にうまくいくとは思っていない。でもこれが成功して、自分で自由にできる資産が増えたなら、いざペリエライツ家が没落した、という時にも必ず役に立つはず。それに悪役令嬢ジェミーとして、父のガースルから用意してもらえるお金はいくらでもあるが、いちいちなにかあるごとに親にお金を無心しにいくのって、なんだか心苦しいし……。
――という自らの内なる心の声に従い、ジェミーは店舗用の物件と販売する商品のアイデア探しに市場に出向いたというわけなのだった。
(異世界に来たら、っぱもの作り系のチートでしょ! 知識は力なり、ってね。とはいえ、あんまり世界に影響を与えるようなズルはしたくないけどね)
だいたい近世初期くらいの世界観であるこの世界に、電力の存在を知らしめてぶち壊しにするのも風情がないし。可能ならこのせっかくのファンタジックな世界を維持しながら思うがままに楽しんでおきたいものである。
ということで最終的に、やっぱり実店舗をドンと構えて、自分の作ったものを買いに来たお客様が喜んだ姿をぜひ見て見たい、という結論に至ったのである。目指すは、女の子の夢のお城の建設。
簡単にうまくいくとは思っていない。でもこれが成功して、自分で自由にできる資産が増えたなら、いざペリエライツ家が没落した、という時にも必ず役に立つはず。それに悪役令嬢ジェミーとして、父のガースルから用意してもらえるお金はいくらでもあるが、いちいちなにかあるごとに親にお金を無心しにいくのって、なんだか心苦しいし……。
――という自らの内なる心の声に従い、ジェミーは店舗用の物件と販売する商品のアイデア探しに市場に出向いたというわけなのだった。
(異世界に来たら、っぱもの作り系のチートでしょ! 知識は力なり、ってね。とはいえ、あんまり世界に影響を与えるようなズルはしたくないけどね)
だいたい近世初期くらいの世界観であるこの世界に、電力の存在を知らしめてぶち壊しにするのも風情がないし。可能ならこのせっかくのファンタジックな世界を維持しながら思うがままに楽しんでおきたいものである。



