「あのままの操りやすいジェミーでいてくれたなら、私もこんな手回しをせずに済んだんだよ? 頼むからもう、悪あがきは辞めてくれないか」
そしてクラフトは、まるで庭で散歩するかのような気楽な様子で近づき、柔らかく伸ばした指先で、ジェミーの顎を持ち上げた。
ジェミーの顔が羞恥で朱に染まる。
(くっ、顎クイすれば女はいつでも喜ぶと思ってんじゃなーい!)
怒りマークを浮かべつつ顔を赤らめるという器用なことをしてみせるジェミーに、クラフトは朗らかに告げた。
「ジェミー、結婚しよう。正直、今のセニアよりは、君の方が王妃にふさわしいと私は思ってる。正式に妻となったその時、君のご両親や兄弟、それとルゼと言ったかな。あの青年は解放すると約束する」
(この国の王子はどいつもこいつも!)
最低最悪のプロポーズだ。
先日のデールに続き、もはや隠す必要もないとばかりに、クラフトまでもが人質を楯に取り婚約を迫ってきた。
可能ならば、目の前の顔面をグーでぶん殴ってこの愚かな行為をやめさせたい……!
そしてクラフトは、まるで庭で散歩するかのような気楽な様子で近づき、柔らかく伸ばした指先で、ジェミーの顎を持ち上げた。
ジェミーの顔が羞恥で朱に染まる。
(くっ、顎クイすれば女はいつでも喜ぶと思ってんじゃなーい!)
怒りマークを浮かべつつ顔を赤らめるという器用なことをしてみせるジェミーに、クラフトは朗らかに告げた。
「ジェミー、結婚しよう。正直、今のセニアよりは、君の方が王妃にふさわしいと私は思ってる。正式に妻となったその時、君のご両親や兄弟、それとルゼと言ったかな。あの青年は解放すると約束する」
(この国の王子はどいつもこいつも!)
最低最悪のプロポーズだ。
先日のデールに続き、もはや隠す必要もないとばかりに、クラフトまでもが人質を楯に取り婚約を迫ってきた。
可能ならば、目の前の顔面をグーでぶん殴ってこの愚かな行為をやめさせたい……!



