一歩ずつ、時間をかけてクラフトはジェミーのもとに進んでくる。
「そうそう。一度聞いておきたかったんだが、どうして君は急に私を拒絶するようになったのかな? 好きになってくれたのは君の方からだったよね? それに私と結ばれれば、王妃になれる。およそ女性としてはもっとも崇高な、この王国でただひとりの輝ける称号を手にできるというのに、なにが不満なのかな」
「お、御嬢様に手を触れないで――っ!?」
それでもミリィはなけなしの勇気でジェミーを守ろうとしてくれたが。
「おっと、今いいところですのでね。侍女殿はお淑やかに成り行きでも見守っていていただきましょうか」
「……くっ」
クラフトの行動に気を取られていた隙に、ミリィは後ろ手をジェイクに捻り上げられてしまった。
ご丁寧に喉元にナイフまでつきつけられ、もはや一刺しで大惨事だ。
ここへきて、商売の手腕に加えて武力まで兼ね備えているなんてとんだバランスブレイカー。こんなことならブラウンも一緒に連れて来るべきだったか――。
「そうそう。一度聞いておきたかったんだが、どうして君は急に私を拒絶するようになったのかな? 好きになってくれたのは君の方からだったよね? それに私と結ばれれば、王妃になれる。およそ女性としてはもっとも崇高な、この王国でただひとりの輝ける称号を手にできるというのに、なにが不満なのかな」
「お、御嬢様に手を触れないで――っ!?」
それでもミリィはなけなしの勇気でジェミーを守ろうとしてくれたが。
「おっと、今いいところですのでね。侍女殿はお淑やかに成り行きでも見守っていていただきましょうか」
「……くっ」
クラフトの行動に気を取られていた隙に、ミリィは後ろ手をジェイクに捻り上げられてしまった。
ご丁寧に喉元にナイフまでつきつけられ、もはや一刺しで大惨事だ。
ここへきて、商売の手腕に加えて武力まで兼ね備えているなんてとんだバランスブレイカー。こんなことならブラウンも一緒に連れて来るべきだったか――。



