それでも、目の前の老人はなおも表情を崩さずにきっぱりと言った。
その頑強な態度に、しばらくふたりは視線をぶつけ合った、が。
「わかりましたわ。大人しくしておくことにいたします」
「……それがよろしいでしょう」
ウィリアムが所在地を教えるつもりがないと見るや、ジェミーはすんなり引き下がる。
その態度に、老齢の執事はしばし意外さを禁じ得ない表情を浮かべていたが、やがて微かに頷いた。
「ブラウン」
「ハ、ハッ!」
その後、ジェミーは背もたれの向こう側で畏まっていた護衛隊長に素早く指示を伝える。
「あなたはしばらくこちらに残ってウィリアムさんに手を貸して差し上げて。なにかあった時の連絡係も兼ねてね。それでは、私も忙しい身ですので、そろそろお暇させていただきますわ」
「次代の公爵家を受け継ぐ御身。くれぐれも、ご自愛なされますよう」
その頑強な態度に、しばらくふたりは視線をぶつけ合った、が。
「わかりましたわ。大人しくしておくことにいたします」
「……それがよろしいでしょう」
ウィリアムが所在地を教えるつもりがないと見るや、ジェミーはすんなり引き下がる。
その態度に、老齢の執事はしばし意外さを禁じ得ない表情を浮かべていたが、やがて微かに頷いた。
「ブラウン」
「ハ、ハッ!」
その後、ジェミーは背もたれの向こう側で畏まっていた護衛隊長に素早く指示を伝える。
「あなたはしばらくこちらに残ってウィリアムさんに手を貸して差し上げて。なにかあった時の連絡係も兼ねてね。それでは、私も忙しい身ですので、そろそろお暇させていただきますわ」
「次代の公爵家を受け継ぐ御身。くれぐれも、ご自愛なされますよう」



