真実を叩きつけるように言うと、セニアもまるで最後の砦を守るかのように、机を叩いて頑強に抵抗してきた。
「う、嘘よ! あの人はなんの身寄りもない孤児だった私が攫われそうになった時、馬車から飛び降りて助けに来てくれたんだから! 今回だって、このレビエラ王国を、悪辣な王太子の手から救いたいって!」
この期に及んで……。
ジェミーは彼女の一途さというか、周りの見えていなさに頭痛がひどくなるばかりだ。
「あのねぇ。確かにデール王太子は陰険でお世辞にもお優しい人柄とは言えないけど。でもね、少なくとも彼が本当に玉座にそぐわない人間なら、もっと周りから反対意見が出てるでしょう? それを確かめもせずに、クラフト殿下が言ったことをただ鵜吞みにして縋るようじゃ、公平な視点とはいえないじゃない。あなたがそんな視野の狭さのまま、クラフト殿下について王妃に納まろうと思うのは別に勝手だけど。本当にそれで正しくこの国を導いていけるって言える?」
「うぐ」
セニアは図星をつかれたように胸を抑えて縮こまった。
皮肉にも、それはセニアが自分の中で感じていた迷いのひとつだったのだが、そんなことを知らずにジェミーは次々と追い打ちをかけていく。
「う、嘘よ! あの人はなんの身寄りもない孤児だった私が攫われそうになった時、馬車から飛び降りて助けに来てくれたんだから! 今回だって、このレビエラ王国を、悪辣な王太子の手から救いたいって!」
この期に及んで……。
ジェミーは彼女の一途さというか、周りの見えていなさに頭痛がひどくなるばかりだ。
「あのねぇ。確かにデール王太子は陰険でお世辞にもお優しい人柄とは言えないけど。でもね、少なくとも彼が本当に玉座にそぐわない人間なら、もっと周りから反対意見が出てるでしょう? それを確かめもせずに、クラフト殿下が言ったことをただ鵜吞みにして縋るようじゃ、公平な視点とはいえないじゃない。あなたがそんな視野の狭さのまま、クラフト殿下について王妃に納まろうと思うのは別に勝手だけど。本当にそれで正しくこの国を導いていけるって言える?」
「うぐ」
セニアは図星をつかれたように胸を抑えて縮こまった。
皮肉にも、それはセニアが自分の中で感じていた迷いのひとつだったのだが、そんなことを知らずにジェミーは次々と追い打ちをかけていく。



