「あははは。そうできたら嬉しいのですが、さすがにそこまではおそらく私の代では無理でしょう。でも近いことを考えてはいます。現在の低級の市民から優秀な人間をかき集め、高等な教育を施して、彼らをゆくゆくは政権の中枢に潜り込ませる。そうして少しずつ、身分制度へ執着する貴族の割合を減らせば、おもしろいことになりそうじゃないですか?」
時代にそぐわない彼の考えにルゼはどことなく危機感を持ち、反論する。
「革命でも起こすつもりなのか? そんなことをすれば、貴族への反発心が大きくなり、各地で反乱が多発しかねない。王国自体に荒廃をもたらすだけだ。それに、そうして成り上がった者たちが平等な社会を望むかどうかもわからないだろう! 新たな特権階級を作り出すだけに決まってる!」
「ええ、それは否定できません。だが、なにも起こらないまま、この体制が続いていくのを私はよしとしたくないですね。常に新たな目的に向かっていないと落ち着かない、そんな人間ですから。そういう意味では、あの方と私は少しだけ似ているのかもしれないな」
独り言のように呟く彼に、わざわざ説得してやる義理もない――そうルゼは思い直すと、たわごとに付き合ってやるのは終わりにして本来の目的を果たすべく、顔を強く睨みつけた。
時代にそぐわない彼の考えにルゼはどことなく危機感を持ち、反論する。
「革命でも起こすつもりなのか? そんなことをすれば、貴族への反発心が大きくなり、各地で反乱が多発しかねない。王国自体に荒廃をもたらすだけだ。それに、そうして成り上がった者たちが平等な社会を望むかどうかもわからないだろう! 新たな特権階級を作り出すだけに決まってる!」
「ええ、それは否定できません。だが、なにも起こらないまま、この体制が続いていくのを私はよしとしたくないですね。常に新たな目的に向かっていないと落ち着かない、そんな人間ですから。そういう意味では、あの方と私は少しだけ似ているのかもしれないな」
独り言のように呟く彼に、わざわざ説得してやる義理もない――そうルゼは思い直すと、たわごとに付き合ってやるのは終わりにして本来の目的を果たすべく、顔を強く睨みつけた。



