「そうは思いませんか? あなたも」
「いきなりなにを言い出すんだ? あんたは」
「興味を持った方には、なるべく最初に自分の価値観を伝えるようにしているのですよ。私は、この世はお金がすべてだと思っています。ルゼさん、あなたはどう思いますか?」
その妖しい表情からは、容易にはぐらかすことのできない空気が感じられ……。
無意味にしか思えない問答を仕掛けられていらつきを覚えながらも、ルゼは適当に返してやった。こんなどうでもいい話はさっさと終わらせて、本題に入りたい。
「ふざけた質問だが答えよう。僕はこの世の中、金ですべてがどうにかなるとは思っていない。いくら積んでも命や運命は買えないだろ」
「うふふ、今はね。けれど、本当に未来はそうか。私は実は、これでも四十を越えているのですよ。他国から体によいとされる食物を仕入れ、日々適切な運動や睡眠をとり、若々しさを保っている。そして実は爵位も有し、社交界で自身の地位を築き始めている。貧乏な貴族から領地ごと買いあげてね。それはある意味、若さや将来を金で買ったとは言えませんか?」
彼の両目が発するのは、こちらを見ているようでどこか焦点がぼやけている嫌な視線だ。
予め理論武装した上でこちらを嘲ろうとしているような気配を感じつつ、ルゼはそれを咎め立てるように言った。
「いきなりなにを言い出すんだ? あんたは」
「興味を持った方には、なるべく最初に自分の価値観を伝えるようにしているのですよ。私は、この世はお金がすべてだと思っています。ルゼさん、あなたはどう思いますか?」
その妖しい表情からは、容易にはぐらかすことのできない空気が感じられ……。
無意味にしか思えない問答を仕掛けられていらつきを覚えながらも、ルゼは適当に返してやった。こんなどうでもいい話はさっさと終わらせて、本題に入りたい。
「ふざけた質問だが答えよう。僕はこの世の中、金ですべてがどうにかなるとは思っていない。いくら積んでも命や運命は買えないだろ」
「うふふ、今はね。けれど、本当に未来はそうか。私は実は、これでも四十を越えているのですよ。他国から体によいとされる食物を仕入れ、日々適切な運動や睡眠をとり、若々しさを保っている。そして実は爵位も有し、社交界で自身の地位を築き始めている。貧乏な貴族から領地ごと買いあげてね。それはある意味、若さや将来を金で買ったとは言えませんか?」
彼の両目が発するのは、こちらを見ているようでどこか焦点がぼやけている嫌な視線だ。
予め理論武装した上でこちらを嘲ろうとしているような気配を感じつつ、ルゼはそれを咎め立てるように言った。



