「あなたがトーミアス家のルゼさんですね。ようこそ、王国一の我が商会へ」
(街でいたら、絶対に近付きたくないやつだな……)
思った通りに真下を見下ろしていた彼は振り向くと、ルゼを食えない笑顔で迎えた。
ジェイク・ロドリエ。貴族でもここまで下品な格好をした人間は見たことがない。
白いトーガの上にほぼすべての面積を金糸で装飾した、目に痛いローブを羽織り、頭も同じ風合いの巻き布で覆っている。
その他にも、ジャラジャラとそこかしこに金銀宝石細工を身に着け、まるで遠い異国の王侯を気取るかのようだ。
しかし又それが似合ってもいた。会長だとかいう割に容姿は若々しく、見た目通りの年齢ならば、おそらく二十代中盤から後半と言ったところか。褐色の肌からは、どこか違う国の民の血が混じっていることを想像させる。
ルゼは機先を制すため、自分から話を切り出そうとしたのだが――。
「どうやら、名乗りはいらないようだ。早速だが、聞きたいことが――」
「金がすべて」
「は?」
いきなりそんなことを言われ、あちらに会話の主導権を握られる。
(街でいたら、絶対に近付きたくないやつだな……)
思った通りに真下を見下ろしていた彼は振り向くと、ルゼを食えない笑顔で迎えた。
ジェイク・ロドリエ。貴族でもここまで下品な格好をした人間は見たことがない。
白いトーガの上にほぼすべての面積を金糸で装飾した、目に痛いローブを羽織り、頭も同じ風合いの巻き布で覆っている。
その他にも、ジャラジャラとそこかしこに金銀宝石細工を身に着け、まるで遠い異国の王侯を気取るかのようだ。
しかし又それが似合ってもいた。会長だとかいう割に容姿は若々しく、見た目通りの年齢ならば、おそらく二十代中盤から後半と言ったところか。褐色の肌からは、どこか違う国の民の血が混じっていることを想像させる。
ルゼは機先を制すため、自分から話を切り出そうとしたのだが――。
「どうやら、名乗りはいらないようだ。早速だが、聞きたいことが――」
「金がすべて」
「は?」
いきなりそんなことを言われ、あちらに会話の主導権を握られる。



