(ふん。金持ちというのはどいつもこいつも無駄金を使って高いところから人を見下ろしたがる。さすがにここまでされると上り下りが面倒なだけだろうに。どうせなら労力をかけず、人を運ぶ仕組みでも開発できれば)
やや本気で考えてかけて、ルゼは自分のずれた考えに苦笑した。
(これは、ジェミーの性格が移ったかな)
いつも破天荒なあの少女に振り回されている間に、ルゼの方にも固定概念を覆してでも目的を達成しようという考えが沁みつきつつあるようだ。
それは伝統を重んじるべき貴族としてはたしていいことなのか。自分の中の変化にやや戸惑いながら、彼は扉の前にたどり着いた。
「こちらが会長室です。お入りくださいませ」
こちらも趣味の悪い総金張りの大扉を案内人が開くと、中は側面がほぼガラス張りの見晴らしのいい空間だった。
宝石がちりばめられた頭上のシャンデリアの大きさは、ルゼが両手を広げようとも遥か届くまい。こんな豪勢な部屋は王宮にもあるかどうか。
その奥にひとりの男の背中が見える。
やや本気で考えてかけて、ルゼは自分のずれた考えに苦笑した。
(これは、ジェミーの性格が移ったかな)
いつも破天荒なあの少女に振り回されている間に、ルゼの方にも固定概念を覆してでも目的を達成しようという考えが沁みつきつつあるようだ。
それは伝統を重んじるべき貴族としてはたしていいことなのか。自分の中の変化にやや戸惑いながら、彼は扉の前にたどり着いた。
「こちらが会長室です。お入りくださいませ」
こちらも趣味の悪い総金張りの大扉を案内人が開くと、中は側面がほぼガラス張りの見晴らしのいい空間だった。
宝石がちりばめられた頭上のシャンデリアの大きさは、ルゼが両手を広げようとも遥か届くまい。こんな豪勢な部屋は王宮にもあるかどうか。
その奥にひとりの男の背中が見える。



