(ジェミー様、やはりあのことに関係があるのでは)
(そうねぇ)
ジェミーはミリィとこそこそ話を交わす。ふたりが気になっているのは、ミリィが帝国から戻った時に見たという、シェリンとクラフトの接点。そして、学内や貴族の間で出回る、クラフトとジェミーがよりを戻したという噂。
冷静さを取り戻そうとしているのか、シェリンは公爵家のお高いお茶を舐めるようにちびちびと味わっている。
こうしていても埒が明かないと判断したジェミーは、ここでいっちょ、鎌掛けしてみることにした。
「シェリン、あなたクラフト殿下になにか頼まれごとをしたわね?」
「えほっ、い、いえ別に。そんなはずないじゃありませんか。殿下のような方が私みたいな平民になにをさせるっていうんです」
すると彼女はむせながらちらっとミリィの方に瞳を動かす。
おそらくクラフトとの会話の内容を聞かれていたのではと勘ぐっているのだ。その態度は、確実に彼らの間でなにかの取引があったことを確信させる。
それだけで充分――。
(そうねぇ)
ジェミーはミリィとこそこそ話を交わす。ふたりが気になっているのは、ミリィが帝国から戻った時に見たという、シェリンとクラフトの接点。そして、学内や貴族の間で出回る、クラフトとジェミーがよりを戻したという噂。
冷静さを取り戻そうとしているのか、シェリンは公爵家のお高いお茶を舐めるようにちびちびと味わっている。
こうしていても埒が明かないと判断したジェミーは、ここでいっちょ、鎌掛けしてみることにした。
「シェリン、あなたクラフト殿下になにか頼まれごとをしたわね?」
「えほっ、い、いえ別に。そんなはずないじゃありませんか。殿下のような方が私みたいな平民になにをさせるっていうんです」
すると彼女はむせながらちらっとミリィの方に瞳を動かす。
おそらくクラフトとの会話の内容を聞かれていたのではと勘ぐっているのだ。その態度は、確実に彼らの間でなにかの取引があったことを確信させる。
それだけで充分――。



