~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「やだぁ、私も気になっていたの。ひとつ下さらない?」
「セルボア伯爵家のショーン様はどうも三股をかけているらしいですわよ。この間、婚約者とは違う女を連れ歩いていたのを知り合いが目撃したらしくて」
「きゃーひどいわ! 女の敵ね、叩き潰さないと! 今度皆で修羅場を作って追い詰めてやりましょ!」

 さすがに気の置けない女友達同士が集まると、かしましくてたまらない。普段なら自身も会話に混ざるところだが、今後のことも考えると、なるべくここは噂集めに専念したい。時折相槌を打ちつつ、わかりみ深い表情でうんうん頷いていると、隣のイリスからひそひそと囁かれた。

「そういえばジェミー様、あれからどうですの? 第二王子殿下とは」
「ま、まあ、ほどよく交流をさせていただいておりますわ。たまにお手紙を送ったりして」

 すると、リエッタもここぞとばかりに口を挟む。

「あら、てっきり私は学園に入学した当初から婚約者として周知されると思っていましたのよ? 殿下の方も屋敷に頻繁にお越しになると言ってらっしゃいましたし」