よってその日からセニアには厳格な家庭教師をつけられ、彼女自身も殿下ともう一度会いたいという気持ちのもと、必死に勉学に励んだ。そして見事、国立上級学園の試験を突破し、先日入学を果たしたのだ――。
それから本日の式を経て、あのクラフトと再会を果たすことができた。彼はセニアのことを忘れておらず、また名前で呼んでくれた。そのことが彼女にとってどれだけ嬉しかったことか。ふたりの出会いが運命めいたものに感じられるほどだった。
だが、式が終わった後のあの場で、クラフトはあの令嬢――人混みでつき飛ばされたセニアを引き起こしたジェミーという少女にこう言った。『君の晴れ姿を拝めればと思って来た』と。
その時の会話の親しげな様子、そして彼女が去った後のクラフトのジェミーを見送る様子。その姿に、
(あんなに頑張って、せっかく、また会えたのに……)
とセニアの心に表れたわずかな不満が膨れあがる。
聞けばジェミーは、この国に数多ある爵家の中でもとりわけ大きい、三大公爵家と言われる家柄の生粋の貴族令嬢であるようだ。
それから本日の式を経て、あのクラフトと再会を果たすことができた。彼はセニアのことを忘れておらず、また名前で呼んでくれた。そのことが彼女にとってどれだけ嬉しかったことか。ふたりの出会いが運命めいたものに感じられるほどだった。
だが、式が終わった後のあの場で、クラフトはあの令嬢――人混みでつき飛ばされたセニアを引き起こしたジェミーという少女にこう言った。『君の晴れ姿を拝めればと思って来た』と。
その時の会話の親しげな様子、そして彼女が去った後のクラフトのジェミーを見送る様子。その姿に、
(あんなに頑張って、せっかく、また会えたのに……)
とセニアの心に表れたわずかな不満が膨れあがる。
聞けばジェミーは、この国に数多ある爵家の中でもとりわけ大きい、三大公爵家と言われる家柄の生粋の貴族令嬢であるようだ。



