「ええ。でも見つかっていないから、こういうことになっているんでしょう?」
「そうだ。現地で見つかったのは、ブラウン氏を含め、気を失っていた少数の護衛のみ。そして崖下には、ペリエライツ家の人間はおろか纏っていた装飾品の一部すら残されていなかった。崖自体はそんなに高くなかったし、多量の出血も見当たらない。状況からするとペリエライツ家の面々は生きたまま何者かに連れ去られたと、王国騎士団も判断したようだ」
何者かが仕組んだ事件として現地でもちゃんと調査が始められていることを伝えると、ジェミーは少しだけ安堵したというように胸を押さえ、自らの見解を述べた。
「先日会った感じだと、王太子殿下は容疑者から外していいんじゃないかと思います。現状で私たちに手を出すデメリットの方が大きいですから。本人も、余計なことをしてクラフト殿下側に寝返られるのも馬鹿馬鹿しいって言ってましたしね」
「だろうね。それとひとつ、どうやら土砂崩れ自体も、意図的なものだった形跡があった。崩落した箇所の上に、ロープの切れ端や木製のくさびの破片が見つかったんだ。あらかじめ崖崩れが起きやすいよう細工をしておき、あそこを通るのを知っていて行動を起こしたんだろう」
そこでルゼは、内通者の可能性を伝えるためジェミーの方をちらりと見た。すると、彼女はこちらの言いたいことを察したようだ。
「そうだ。現地で見つかったのは、ブラウン氏を含め、気を失っていた少数の護衛のみ。そして崖下には、ペリエライツ家の人間はおろか纏っていた装飾品の一部すら残されていなかった。崖自体はそんなに高くなかったし、多量の出血も見当たらない。状況からするとペリエライツ家の面々は生きたまま何者かに連れ去られたと、王国騎士団も判断したようだ」
何者かが仕組んだ事件として現地でもちゃんと調査が始められていることを伝えると、ジェミーは少しだけ安堵したというように胸を押さえ、自らの見解を述べた。
「先日会った感じだと、王太子殿下は容疑者から外していいんじゃないかと思います。現状で私たちに手を出すデメリットの方が大きいですから。本人も、余計なことをしてクラフト殿下側に寝返られるのも馬鹿馬鹿しいって言ってましたしね」
「だろうね。それとひとつ、どうやら土砂崩れ自体も、意図的なものだった形跡があった。崩落した箇所の上に、ロープの切れ端や木製のくさびの破片が見つかったんだ。あらかじめ崖崩れが起きやすいよう細工をしておき、あそこを通るのを知っていて行動を起こしたんだろう」
そこでルゼは、内通者の可能性を伝えるためジェミーの方をちらりと見た。すると、彼女はこちらの言いたいことを察したようだ。



