~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「数年前、サリジスという執事のひとりが当家を辞し、その後行方が知れません。もしやデール様はご存じありませんか?」

 ぴくり、とデールの眉が動き、肩が揺れ始める。

「ククク。お前は本当に聡いな」

 ひとしきり喉を鳴らすと、彼は拍手までしてみせた。

「驚いた。どうやってそこにたどり着いたのは知らんが、お前の思う通り、俺はかなり前からペリエライツ家にも策を仕込んでおいた。正確にはロドムの差配だがな。まあ、安心しろ。もはやその計画は、お前が表立って反抗せぬ限り動くことはあるまい。ガースルたちもどこかへ消えてしまった。俺が手を下すまでもなかったわけだ」
(自分はお父様たちの失踪に関わっていないってわけ?)

 彼の言葉が信用できず、ジェミーはさらに追及する。

「ご無礼を承知で申し上げますが、王太子殿下は、我が家族に起きた不幸な事件について、なにか心当たりはございませんか?」