~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 ガースルは、多岐に渡る領地の仕事をこなすため、屋敷の外でも多くの使用人を抱えていた。その仕事の履歴の中に、恐るべき内容のものが、いくつも巧妙に紛れ込まされていたのである。

 デールが日常的に王宮内でたどる移動ルートや、彼の身辺を世話する者のリスト。そして極めつけは、王太子のもとに送り込むことに成功したという、ある人物とのやり取りだ。

 その人物は数年前にペリエライツ家の使用人を辞したのち、改めて、王宮内で雇用。そこから数回の転属を経て、第一王子の配下となったとされていた。そしてなんと、見つけられた書類では、ガースルがその人物に第一王子の殺害を命じたように書かれていたのである。しかもどうやったのか、筆跡まで完璧に真似た上で。

 つまり、物語で起きていた出来事と真相は逆。
 デール王太子が、予めそういう種を()くために自らの息がかかった者をペリエライツ家に忍ばせておき、そして数年後自分のもとに呼び戻した。王位の継承に不都合があった時、暗殺計画があったと装うために。

 そう考えると辻褄(つじつま)が合う――。
 そこでジェミーは真っ向から問うた。