乱暴にジェミーが外に追い出すと、ミリィはこけつまろびつ屋敷を飛び出して行った。ブラウンたちの容態は気になるが、あの頑丈さと能天気さだし、きっとすぐに目を覚まし、元気な姿を見せてくれるだろう。
それから――身辺にくれぐれも気をつけるようにと言い残し去って行ったルゼを見送ると、ジェミーは父の執務室に入ってどすんと腰を落ち着け、執事たちの助けを借りて日夜仕事に励み続けた。
(こうしてると思い出すわ~、社畜だった頃の記憶。ったく、つくづく私って、忙しくする運命から逃れないのかしら)
膨大な書類への目通し、サインに判押し、各関係者への通達書の作成など。殺人的なペースで膨れ上がる仕事量に埋まらないよう、帝国から授かったチョコレート片手にバリボリ、反対の手で忙しくペンを動かしていると目付きがドンドン悪くなってくる。
「あ、あの、御嬢様。少しお部屋で休まれては」
「大丈夫、こういうの慣れてるから」
「は、はぁ」
周りの執事たちに心配されつつ、まるで前世に戻ったかの気分を味わいながらも、しかしジェミーに幸せを諦めようという気持ちは欠片も湧かない。
それから――身辺にくれぐれも気をつけるようにと言い残し去って行ったルゼを見送ると、ジェミーは父の執務室に入ってどすんと腰を落ち着け、執事たちの助けを借りて日夜仕事に励み続けた。
(こうしてると思い出すわ~、社畜だった頃の記憶。ったく、つくづく私って、忙しくする運命から逃れないのかしら)
膨大な書類への目通し、サインに判押し、各関係者への通達書の作成など。殺人的なペースで膨れ上がる仕事量に埋まらないよう、帝国から授かったチョコレート片手にバリボリ、反対の手で忙しくペンを動かしていると目付きがドンドン悪くなってくる。
「あ、あの、御嬢様。少しお部屋で休まれては」
「大丈夫、こういうの慣れてるから」
「は、はぁ」
周りの執事たちに心配されつつ、まるで前世に戻ったかの気分を味わいながらも、しかしジェミーに幸せを諦めようという気持ちは欠片も湧かない。



