~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「ではルゼ様、第三王子殿下に今回のこと、よろしくお伝えくださいませ。あっ、それと帝国道中での支援、まことにありがとうございました」
「もちろん、ちゃんと伝えておくよ。それと、こちらで調べられることは調べておくから、気を落とさずに頑張って。それにしてもなんだ、やっぱりあなたってわりと皆から頼りにされてるよね」
(わりとってのは余計じゃない?)

 いまだ初期ジェミーの印象が頭から離れないルゼにちょっと引っ掛かりつつも、なんとなく普段の調子が戻ってくる。まずは目の前の問題からひとつずつ片づけていこう。

 ジェミーは少し離れたところでぼんやりとつっ立っていたミリィにそっと触れた。

「ミリィ、気を遣わせて悪かったわね。あなたはさっさとブラウンのお見舞いに行ってきなさい。目を覚ましたら、彼からも事情を聞きたいしね。もし時間があったらジェミーズ・ドロアーの様子も見ておいてくれるとありがたいわ」
「えっでもっ」
「バカッ。本当なら、連絡を他の人間に頼んだってよかったんだから! これは私からの命令よ、さっさと行く!」
「あ、ありがとうございます御嬢様! 少しだけ、おそばを離れさせていただきますっ!」