~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 単純に考えるなら、ランデルシア家からの招待に応じたところこうなったのだから、今回の事故は彼らの企みによるものだという公算も大きい。だが、ルゼの言葉は綺麗さっぱりそれを否定した。

「ランデルシア家は、先代の国王の後援を務めたことで、大きく力を増したからね。なので今回は王位継承に波乱が起こらないよう、調整役を務めるつもりでいたんだ。公爵家といえど、ひとつの家柄に権力が集中し過ぎるのは国の腐敗を招くというから」

 うまいたとえが思いつかないが、前世で言うならば、アメリカみたいにいくつもの巨大政党を作って対立させることで、互いを牽制し監視させ合うような仕組みを作っているということだろうか。この王国ではいろんな家柄が順番に国王に娘を嫁がせることで、バランスよく有力な貴族家を育て、競争心を維持しているということらしい。

「静観するはずだったランデルシア公爵家がこのような企てをするとはとても思えない。それが事実なら第三王子殿下があちらに戒告を促さなければならない事態だ。それにここに来てこのタイミングというのは、あまりにも不自然。ペリエライツ家の力を利用したい何者かが関与しているのを疑わざるを得ないところだと思う」
「第一王子か第二王子、どちらかの手の者がってことかしら」
「そうなるね」
(ああもう、どうしたらこういうややこしい方向ばっかに進んじゃうのよ!)