セニアはただのひとりの少女に過ぎず、一国の主に問われれば、そう答えるしかない。
拒否権など存在しない見かけだけの誓約を経て、こうして若きセニアはレビエラ王国でもあまり例を見ない、女公爵という地位についた。
こうなれば曲がりなりにも公爵位、立派な大貴族で、クラフトの隣に並んでも見劣りしない。
本来なら両手を上げて喜ぶべきな事態なのだが、セニアの胸中は未だ複雑だ。
ジェミー・ペリエライツ。
セニアと第二王子妃の座を賭けて争う彼女の存在が、どうしてもセニアの目の前にはちらついてしまう。
自らの胸に問いかけてみても、未だ、セニアの中には彼女と争う強い理由が欠けているように思える。ジェミーから特段ひどい扱いを受けたわけではないし、どちらかというと、自分など眼中にない雰囲気を彼女からは感じている。
こんな自分よりも、よほどジェミーのような聡明で純真な女性の方が、クラフトにはふさわしいのではないのか。
だが、かといってこのまま彼の手を取ることを諦められるのか。
彼女こそがその隣に立つべきだと手放しで認められるのか。
拒否権など存在しない見かけだけの誓約を経て、こうして若きセニアはレビエラ王国でもあまり例を見ない、女公爵という地位についた。
こうなれば曲がりなりにも公爵位、立派な大貴族で、クラフトの隣に並んでも見劣りしない。
本来なら両手を上げて喜ぶべきな事態なのだが、セニアの胸中は未だ複雑だ。
ジェミー・ペリエライツ。
セニアと第二王子妃の座を賭けて争う彼女の存在が、どうしてもセニアの目の前にはちらついてしまう。
自らの胸に問いかけてみても、未だ、セニアの中には彼女と争う強い理由が欠けているように思える。ジェミーから特段ひどい扱いを受けたわけではないし、どちらかというと、自分など眼中にない雰囲気を彼女からは感じている。
こんな自分よりも、よほどジェミーのような聡明で純真な女性の方が、クラフトにはふさわしいのではないのか。
だが、かといってこのまま彼の手を取ることを諦められるのか。
彼女こそがその隣に立つべきだと手放しで認められるのか。



