「あーあ、ルゼ兄ちゃんがちゃんと後ろを見ないからだぜ」
「君が調子に乗ってそんなものをぶつけて来るからだろうが! ジェ、ジェミー嬢、大丈夫か?」
避けたポリンが手を頭の後ろに回して責任転嫁を決め込み、ルゼが心配する中。
ジェミーはそれを無視してすたすたと歩き出すと、転がった革ボールを掴み上げ、前髪で隠れていた顔を上げた。
「……あんたら、いい度胸じゃない」
そのボールで赤くなった鼻っ面からは、普段の彼女からは到底予想できないドスの利いた声が響き、ぎらぎらとナイフのように尖った両目が馬鹿なふたりに照準される。それを見て。
(おい、いいな)
(わかってる。いっせーので)
ルゼとポリンは黙って背中を向け――そして、溜め込まれていたジェミーの怒りが一斉噴火した。
「男ども、そこに直らんかーっ!」
「「逃げろーっ!」」
「君が調子に乗ってそんなものをぶつけて来るからだろうが! ジェ、ジェミー嬢、大丈夫か?」
避けたポリンが手を頭の後ろに回して責任転嫁を決め込み、ルゼが心配する中。
ジェミーはそれを無視してすたすたと歩き出すと、転がった革ボールを掴み上げ、前髪で隠れていた顔を上げた。
「……あんたら、いい度胸じゃない」
そのボールで赤くなった鼻っ面からは、普段の彼女からは到底予想できないドスの利いた声が響き、ぎらぎらとナイフのように尖った両目が馬鹿なふたりに照準される。それを見て。
(おい、いいな)
(わかってる。いっせーので)
ルゼとポリンは黙って背中を向け――そして、溜め込まれていたジェミーの怒りが一斉噴火した。
「男ども、そこに直らんかーっ!」
「「逃げろーっ!」」



