だが、そんなジェミーを見たところで、ルゼはもう怒りもしない。
これこそがジェミーの近くで起こった一番大きな変化かもしれない。ルゼのこちらに対する態度がずいぶん柔らかくなったのだ。
あのお披露目会の後、残念なことにカーライルには会えていない。
お互い目が回るほど忙しかったのだ。今もジェミーに長期間付き合ってくれたおかげで積もりに積もった大使業務をこなすので手一杯だろうし、なるべくそっとしておいてあげたい。帰るまでに一度くらいは顔を合わせられればいいと思うが。
そしてルゼの方は、前よりもジェミーのそばについていることが多くなった。
大半のことはウィリアムを含めたトーミアス家の使用人が手伝ってくれるが、彼らで近付けないような場面では、ジェミーの身に危険が及ばないよういろいろ気を遣ってくれる。
そういう風にされると、うら若き乙女としても意識してしまわずにはいられない時もあるような、ないような。
(いけないいけない。私は悪役令嬢、イケメンに絆されてる場合じゃなくてよ。破滅を回避するためには恋だの愛だの必要ないの! 彼とはあくまで知り合いでお仲間で、お互いに協力し合うだけの関係、ただそれだけ!)
これこそがジェミーの近くで起こった一番大きな変化かもしれない。ルゼのこちらに対する態度がずいぶん柔らかくなったのだ。
あのお披露目会の後、残念なことにカーライルには会えていない。
お互い目が回るほど忙しかったのだ。今もジェミーに長期間付き合ってくれたおかげで積もりに積もった大使業務をこなすので手一杯だろうし、なるべくそっとしておいてあげたい。帰るまでに一度くらいは顔を合わせられればいいと思うが。
そしてルゼの方は、前よりもジェミーのそばについていることが多くなった。
大半のことはウィリアムを含めたトーミアス家の使用人が手伝ってくれるが、彼らで近付けないような場面では、ジェミーの身に危険が及ばないよういろいろ気を遣ってくれる。
そういう風にされると、うら若き乙女としても意識してしまわずにはいられない時もあるような、ないような。
(いけないいけない。私は悪役令嬢、イケメンに絆されてる場合じゃなくてよ。破滅を回避するためには恋だの愛だの必要ないの! 彼とはあくまで知り合いでお仲間で、お互いに協力し合うだけの関係、ただそれだけ!)



