「とんでもございませんわ」
周囲からは「まあ、お熱いわね」「やはりもう婚約はお決まりなのでしょうね」などと、自分たちの仲を羨む視線が。これにはジェミーの背中にもじとりと冷や汗が浮かんでくる。普通に会話を続けるだけで、どんどん外堀が埋められていく気がする。これはマズい。
「さ、騒ぎをこれ以上大きくしてはいけませんわね~。では、わたくしたち教室に向かいますわ。クラフト殿下、セニア様、ご機嫌よう」
「待ってくれ!」
おほほ笑いでごまかしてとっとと取り巻きを連れ退散を決め込もうとしたジェミーだったが、そこでクラフトに引き留められた。
「体調が回復したのはなによりだが、以降連絡をあまりくれていないのが気になってね。また君とはじっくりと話したいんだが、今度ちゃんと時間を取ってもらえるかな?」
彼の瞳には不審の色が。父に婚約を延期してもらって以来、彼に対する恋文もぴたりと止めたのだから心離れを勘ぐられても仕方がない。
周囲からは「まあ、お熱いわね」「やはりもう婚約はお決まりなのでしょうね」などと、自分たちの仲を羨む視線が。これにはジェミーの背中にもじとりと冷や汗が浮かんでくる。普通に会話を続けるだけで、どんどん外堀が埋められていく気がする。これはマズい。
「さ、騒ぎをこれ以上大きくしてはいけませんわね~。では、わたくしたち教室に向かいますわ。クラフト殿下、セニア様、ご機嫌よう」
「待ってくれ!」
おほほ笑いでごまかしてとっとと取り巻きを連れ退散を決め込もうとしたジェミーだったが、そこでクラフトに引き留められた。
「体調が回復したのはなによりだが、以降連絡をあまりくれていないのが気になってね。また君とはじっくりと話したいんだが、今度ちゃんと時間を取ってもらえるかな?」
彼の瞳には不審の色が。父に婚約を延期してもらって以来、彼に対する恋文もぴたりと止めたのだから心離れを勘ぐられても仕方がない。



