~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 それにしても、終わってみれば驚くほど簡単に帝国の存亡に関わる事態が解決してしまった。これもすべて、ジェミーのアイデアがあったからこそだ。
 もしそれと、彼女の頑張りがなければ、このまま帝国は衰退するか、もしくは生き残りをかけて他国に略奪戦争を挑まねばならなくなっていただろう。ジェミーのおかげで、たくさんの人々が、この先に起こり得た悲劇を回避することができたのだ。

(ジェミー。君はすごい人だよ。いつも、誰にもできないことを――いや、やろうとしなかったことをやってみせる。やっぱり君には、いつまでもそのままでいてほしいな――)

 過去の面影からは遠く離れても、その本質はきっと変わっていない。そのことを感じて嬉しくなり、遠くで輝く星を見るような憧れを胸に、カーライルは堂々と議場を後にしていく。

そして三日後、再び交渉の席は開かれ――時を置いて、コルクルヌ共和国とビッカート共和国は、ほぼ同時に帝国への通貨供給を再開することを大陸全土に表明する。

 以後帝国は、急速に力を取り戻してゆき、そして近隣諸国で唯一、食品により財政を立て直した、“世界で最も平和な改革を成し得た国”として語り草となった。